低く威圧のある声は私に向けられていた。 上を見上げれば淡麗な顔をした男性。 男性の服は西洋であり、腰には刀が添えられていた。 「……此処で何をしていると聞いている」 私はハッとして辺りを見渡した。 『総司様……?』 「総司?」 総司様の名に反応した男性は眉を寄せて私を見た。 「総司は、二月前に死んだ」 貴方様は 何て残酷でありましょう。