ーーーーーー それから一月、総司様と毎夜会った。 話すことは下らなくとも、私にとっては宝物のような日々と言葉だった。 時々総司様の口から出る西洋の言葉を詳しく教えてくれた。 北の地域の菓子を教えてくれた。 金平糖の素晴らしさを語っていた。 そんなことが幸せで幸せで。 私は、周りが見えていなかった。