バレンタインには甘いチョコ。

「全くあんたはー…素直じゃないんだから。誰に似たのかしら本当」


お母さんは深いため息をついて「でも」と付け加えた。


「後悔だけはしちゃダメよ?何があったかは知らないけど、相手はエスパーじゃないんだから、思ってること伝えないと、伝わんないんだからね?今言わないと後悔するわよ」


そう言って、部屋を出ていった。


…そうだ。


私、自分の気持ち伝えてない。


これじゃ、景ちゃんだって不安になるに決まってる。

私はガタッと椅子から腰を上げて立ち上がる。


今からだって遅くない。


だとしたらー…


いつ言うの?


「今でしょう!!」


私は勢いよく意気込んで、リビングへと下りる階段へ向かった。