バレンタインには甘いチョコ。

「斎藤さんさー?おかしくなーい?」


自分の名前が出され、私は反射的に女の子たちの方に視線を移した。


「普通自分の彼氏が女の子といたらヤキモチ妬くでしょー?なのに態度変わんないしぃ」


教室中が静まり返る。


「景一のこと好きじゃないんじゃないのぉ?」


「…」


何でそんなこと言われなくちゃいけないんだろう。


そう思うのに。


言葉が出てこない。


だってきっと私が何か言ったところで、女の子たちは言い返してくるに決まってる。


私は何も言えなくて、ただ黙ってうつむいた。