だけど。景ちゃんは大きな手で私の手を包み込む。


「!?」


「…どうせ自分の手は汚いとか思ってんだろ」


「あっ…」


何で分かったんだろ。


「ねぇ、景ちゃー…っ!?」

「ばーか」


そう言って。


ぎゅって抱き寄せられた。

「俺のために手作りしてくれたんだろ?汚いなんて思うわけねーじゃん」


景ちゃんの声が、耳を擽る。


「本当はー…ずっと不安だったんだ」


えー…?