「クス…月子、真っ赤…」
低い吐息みたいな声で囁かれ、更に顔が熱くなる。
マコの声は媚薬みたいに怪しく、魅惑的だ…。
マコが私に寝返りを打たせ、向かい合う形で寝かせた。
「月子、すきだよ…」
不意打ちのセリフに、私の心臓はこれ以上ないくらい、早くなる。
マコの顔が近づき、唇が重なる…
その直前
階段を上がってくる足音がした。
ビクッとする私を
マコはクスクスわらって、ベッド傍の窓を開けると
私をぎゅっと抱きしめて
「続きは明日…」
そう囁いて、隣家の自分の部屋の開け放された窓に帰って行った。
直後、ノック音のあと、扉がガチャリと開いて、母親が入って来た。
「月子ー、明日の…
あらやだ、どうしたの、顔が真っ赤よ?」
母の言葉に頬を抑え、さらに赤くなる。
明日は窓の鍵を閉めてやる。
