月の恋





「悪いが、明日の放課後、物理室に来てくれ。次の授業までに運んでおいてもらいたいものがあるんだ。」




はあ、面倒だなあ。
なんて言える訳がない。
他の女子なら神崎先生に呼ばれたら大喜びなんだろうけど…。






「わかりました。」









そういって
私は職員室を後にした。