天の邪鬼は歌がお上手




「はぁ…」

中途半端な溜め息をひとつ出し
リビングへ戻る為、気怠く歩く。











リビングへと繋がるドアを開けた瞬間、
あたしは頭が真っ白になった…










あの歌がテレビから流れていた。







〜♪〜♪〜


走っていって消えていく子供のように、記憶は脆く曖昧で…

過ごした今日もいつかは曖昧で…

それでいいよ…
又、沢山の曖昧を作っていこう?


記憶は脆く曖昧で、けれども曖昧を重ねていって僕等いつの日か、
happiness memory…


〜♪〜♪〜











「なんでっ!?」






我に返ったあたしはテレビにしがみついた。
画面の左上にはランキング1位とでてる。











「……ん?」