虹の架かる橋

お互い支度があるので、一旦マサは自分の部屋に帰って行った。


今の私はニヤけてだらしない顔をしているだろう。


だって、マサとキスしちゃったんだよ?


嬉しいに決まってるじゃん。


背中に羽が生えている気分だ。


私は化粧をして朝食を取る為にレストランに向かった。


レストランにユリが居た。

他はまだ来ていない。


大抵は私が一番最後なのに今日は珍しい。


ユリが「おはよう」と言ってきたので、「おはよう」と返事した。


「今日は効果測定頑張りなよ?マサに昨日教えてもらったんでしょ?」
とユリ。


なんで知ってるんだろう?

じゃあ、お泊りも知ってるのかな…?


それは恥ずかしいし、知らないだろう。


「うん。ってか何で知ってるの?マサに教えてもらったの?」


「あ、昨日、部屋飲みしようって話しになったんだけど、ケイは勉強だと思って、マサを誘う予定でタクが呼びに行ったら、居なかったって。」


「それで、私がケイの部屋の前に行ったら、外から話し声が聞こえたから。」


そういう事だったんだ。


じゃあ、お泊りはバレて無いよね。