虹の架かる橋

そして、言葉も無いまま、もう一度キスをした。


私は全身の力が抜けた。


ただ、マサって男が好きでしょうがない自分を、意思が弱いな、と思いながら……。


そして、昨日のシャワーの決意は何だったのだろう?と…。


キスしている時間が永遠に思えた。


それくらい満たされた気分になっていた。


だけど、頭の中から出て行かないのはNZの事。


これは、私の記憶カイロにしっかり刻まれてしまった。


私は、NZの事は考えないようにしよう、と思った。


今って時間を大切にしたい。


そんな不安に邪魔されたくない…。


そんな事を考えてるうちに、お互いの唇が離れた。


そして2人ともニコっと笑った。


それが凄く自然で、私はマサの気持ちが伝わった気がした。


言葉じゃ上手く言えないけど、私はマサの心の一部に居るんだと思えた。


私の気持ちもマサに伝わったかな…?