「あっ、やっぱり、ケイは目を瞑っていてよ…。」


マサがそう言った。



「うん、解った…。ちゃんと、声、掛けてね。」


私はマサがの言うとおりにして、目を瞑った。



自分の心臓の音が聞こえる。


鼓動が早くなっているのが分かる…。



神様、本当にお願い…。





どうか、虹が掛かってますように…。


私は、ゆっくり目を閉じた。






1分しないうちに、マサが「目を開けていいよ。」って言ったのが聞こえた。



声が明るい気がする…。


気のせいかな?





そして恐る恐る、目を開けてみた…。


緊張しながら、ゆっくりと外の景色を見た。



目に飛び込んできた景色は、想像よりはるかにきれいな光景だった。





雰囲気ある橋に、見事に七色の虹が、橋に交差するように掛かっている。



本当にステキな景色だった。


写真集に載っていそうな、1枚の絵のようだった…。