虹の架かる橋

「いい?この森林が視界から無くなる瞬間に、橋が見えるよ。」


そうマサが言うと、私の心臓は一気に緊張した。




どうか…虹が掛かってますように……。



マサは無言で車を走らせていた…。




そして、もうすぐ車の外の景色が変わるという所で、マサはアクセルを緩めて、車の速度はゆっくりになった。




「いい?いくよ?」
とマサは私の顔を見て言った。



マサも緊張してるみたいだ。



私は心の中で、もう一度、神様に頼んでみた。





…神様、私達に虹を見せて下さい…。