虹の架かる橋

私はマサが迎えに来る時間までに、食材を買いにスーパーへ行き、何を作ろうか考えながら食材を物色していた。


夕飯を作ると言っても、普段はパスタや、カレーや名前な無い自分の創作料理が多いため、和食を考えるとあんまり思いつかなかった。


それに、普段と言っても元々作らなかった人間が、ここ何ヶ月か作り始めた程度でレパートリーは少ない。



肉じゃがとか焼き魚?


肉じゃがはともかく焼き魚は手抜きに思えた。


もっと普段から料理しておけばよかったな……。


そう思いながら適当にカゴに食材を入れてレジに並んだ。


ふと、目をレジの横に移すとそこには料理の本が置いてあった。


手にとってパラパラと捲って見ると美味しそうな写真ばかり載っていた。


私はレジの並びから外れて、カゴに入れた食材達を元の位置の戻して、本に載ってる料理で、気に入った物のレシピのとおりに食材をカゴに入れた。