カードに書かれていた文字は確かに由梨絵の文字だった。



「……祐」



母さんがお茶をテーブルに並べた後、紙袋を見つめながら涙目になる。



「これは……何?」



涙ぐむ母さんに恐る恐る聞いてみる。



「由梨ちゃんがウチのドアにかけてくれたみたいだ」



「いつだよ!!」



答えてくれた父さんのほうに体を向けると、父さんはやめたはずのタバコをくわえていた。