「……祐、由梨ちゃんからよ。ちゃんと受け取ってあげなさい」



膝のうえに何かを置かれた。



由梨ちゃん……



由梨絵のことか。



そうだ……由梨絵。



「由梨絵!!」



俺がいたのは自分の部屋で、ベッドの上に座っていた。



ふと、由梨絵が笑った顔が見えて、俺はその姿を掴むように立ち上がった。