母さんの瞳から涙がこぼれ落ち、ベッドに添えられている手が震えている。 「由梨絵がなんだよ?」 俺は起き上がり母さんの腕を掴んだ。 「……うっ、っ……亡くなった」 俺は母さんの言葉を信じてなんかいない。 だけど、部屋を飛び出し由梨絵の家へと走った。 パジャマのまま…… 裸足のまま……