「祐」 何度も何度も俺の唇に自分の唇を重ねる由梨絵。 そしてTシャツの中から素肌を触られた俺は由梨絵を突き飛ばしてしまった。 「ごめん」 俺はどうしていいのかわからなかったんだ。 幼かった俺には由梨絵のしてきたことが恥ずかしくて、恥ずかしさに耐えることができなかった。 由梨絵は真っ赤な顔をして逃げるように家を出て行く。 その頃の俺は追いかけることもできない男だったんだ。 いや…… まだ男の子だったんだ。