「食べよう」 茶碗を手にテーブルに来た由梨絵に気付かれないように俺は視線をから揚げへと移した。 「いただきまーす」 由梨絵は微笑みながら俺の前へと座る。 「由梨絵の料理はホントおいしいよな。母さんのより上手い」 「そんなはずないじゃない。祐は口が上手いんだから」 お世辞でもなんでもない。 俺は世界で一番由梨絵の料理が好きなんだ。 色々な料理を食べ比べたわけじゃないけど、俺はどんな一流シェフが作る料理よりも由梨絵のご飯が一番だって思う。 これは何があっても変わらない。