俺がお風呂から上がるとリビングにはから揚げのおいしい匂いが充満してる。 「俺の好きなから揚げだ」 「祐、髪きちんと拭いてから」 「はーい」 「今日は勝利のお祝いで祐の好きなものにしたの」 「サンキュ」 雫の垂れる髪を拭きながら椅子へと座ると由梨絵の家の写真立が目に入った。 いつも気になっている写真。 リビングに飾られたこの写真たての中に何枚もの写真があるにもかかわらず、由梨絵の姿がない。 いつだって真ん中で微笑んでいるのは由梨絵のお姉ちゃんの姿だった。