由梨絵はどんなに小さな試合でも応援に来てくれた。



父さんや母さんが応援にこれない日も、大雨の日だって、いつも俺を応援してくれた。



それは由梨絵が中学に上がっても変わることはなかった。



ここぞという時に「祐、一本!!」という由梨絵の声が聞こえると必ずと言っていいほどシュートが決まる。



「これからも、応援に来てよ。由梨絵がいると勝てるんだ」



「もちろん。祐に彼女ができたりして、来るなって言われても必ず見に行っちゃうんだから」



「俺は彼女なんて作らない。由梨絵約束だよ」



「約束」