「はー」






今、私は近所のスーパーに来ている






そして私の隣にはスーパーのカゴまで似合う男が居る






中々居ないと思う






それより






「そんなにチョコレート買ってどうすんの」






「食べる」






随分な甘党だと思う






「早くしないとアスカさん怒る」





「分かった分かった」






そう言った癖にまだチョコレートの棚の前から離れない蓮






「はー、もう行く!」





そう言って蓮を無理矢理引っ張った






レジに行き会計を済まし急ぎ足でスーパーから出た






「まだまだ買えた」






その横でふて腐れる蓮





「知らない」






「早く乗れ」





本当主語がないの、あんたは






たまにちゃんと喋ってるけど






蓮はすでに自分の単車に跨っていた





学校から出るとき乗り馴れている私を見て驚いてたっけ





待たせるのも悪いので蓮の後ろに跨った






「手っつってんだろ」





「は?」





「腰に掴まれ」





あ、そう言う事






私が腰に手を回すとすぐに動き出した単車





この低音、結構好き