「でもこれで幸ちゃんは蓮の彼氏になっちゃった訳だし、俺等と一緒に居た方が安全だよ?」
「いや」
「お前はガキかよ。チビのガキンチョ!」
腹を抱えて笑っている隼汰を本気で殴りたくなった
が、堪える事が出来た私はこのバカの相手はしない
「とにかく、いや」
「もう蓮行くって言ったし〜。ま、諦めろ?な〜、そうしよ〜」
適当野郎の癖にアスカさんに対してはまるで別人だった
「行くぞ」
健の方に集中していたため、呆気なく蓮に腕を掴まれた
そのまま食堂に連れていかれアスカさんの持ってきた弁当を食べた
銀狼の皆は学食のおばちゃん特製大盛りカツ丼を食べていた
食べるものも一緒ってどんだけ仲がいんだか
半ば強引に蓮が我が家で夕食をとる事が決まり、私は溜め息をはいていた