横には蓮と健、前には隼汰、後ろには奏で俺の事を囲んでくれた
こいつ等なりの優しさなんだ
「おい!てっめぇ!朝っぱらから早起きさせやがって!」
隼汰がバカデカイ声を出して叫ぶと、俺等に背を向けて
「だっ!走んな、アホ!」
走って逃げ出した
隼汰も追いかけるように走って行った
「じゃ、俺等は溜まり場で待機しよ〜ぜ」
「だな」
そして反対を振り向くと
「お、女が…」
「が、がんばるぞ、ひなた」
奏ちゃんにくっついて半ば奏ちゃんを引っ張るようにダッシュして校舎に入った
「はぁ、はぁ」
「頑張ったな!ご褒美にコーラー買ってやるよ!」
俺は無類のコーラー好きだからな
二階に行きコーラーを買っていると
「イチゴミルク」
「ったく、うちの総長は甘党だな〜」
蓮と健が戻ってきた!
「そう言うと思ってもう買ってたよ。はい」
イチゴミルクを奏ちゃんから貰うと、蓮は子供みたいに目がキラキラするんだ
「隼汰、遅いな」
「ま、大丈夫でしょ。隼汰をマクなんて無理だからね〜」
隼汰は俺等の中でも一番足が早いし、喧嘩っ早い
だから隼汰は特攻隊長で、健が情報担当の参謀、俺は蓮を守る親衛隊長!
俺等の中で一番強いのは蓮だけどね
「じゃ、隼汰がくる前にい「あーー!ズリーぞ!俺にも買えや!」
「戻ってきた」
隼汰を見るとがっちり如月幸の腕を掴んで引きずりながら来ていた
