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「幸!何で俺じゃなくて、愛夏(アイカ)なんだよ!」
「幸は優輝(ユウキ)じゃなくて、あたしの方が好きなの!男の癖に往生際が悪い!」
「二人ともウザイから」
そう言いながらも笑っている私
私の右手を繋ぐのは優輝、左手は愛夏
いつも一緒に帰ってた
「来週は俺とデートだっつってんだろ!頭弱いんだよ!」
「だから来週はあたしとショッピングに行くの!彼女の親友侮辱すんなー!」
毎日くだらない言い合いの繰り返し
「じゃ、皆でショッピング行こ。はい、決定」
「「えー」」
「我が儘言うな。じゃ、愛夏またね」
「む〜!あたしの幸なんだかんね〜!ばいばーい!」
愛夏のうちと、私の家は正反対
自然とここでいつも別れる
「邪魔者も消えた事だし、やっと幸とイチャつける」
「はー?何それ」
たわいもない話をしながら私の家に着いた
「じゃ、俺今日は集会だから帰るわ」
「じゃーね」
そう言って家の中に入ろうとすると急に腕を引っ張られて
チュッ
「浮気すんなよ?」
「不意打ちなし!てか、しないから」
「ハハッ!じゃーな」
そう言って行った優輝
