「はぁー」
これからの事を考えると憂鬱になってしまう
「幸せ逃げるよ〜」
この声は
「だから言ったっしょ。しつこいって〜」
そう言ってスタッと扉の上のコンクリから飛び降りた荒牧健吾
「荒牧健吾。どうにかして」
「フルネームなんて水臭い〜。健って呼んでくれたら考えとく〜」
「健」
「ハハッ!あいつ等、こうと決めたらこうだからね〜」
そういえば健に聞きたい事があった
「昨日のこと話してないの?」
「昨日?あー、アレね。面倒だから話すの止めたの〜」
本当意味分からない
「お手並み拝見タイムって事で。じゃあね〜」
手を降り出ていった健にイラつきを覚えた私
止めさせろよって話なのに
