前科持ちな事は有名だけど、何処の誰を殺したとかは謎なのに
私の個人情報はある組にロックをかけられているらしい
親父の信頼できる人で、大きな組だとか
だから安心し過ぎたのかな
「1年ちょいで出られるなんて凄いね、殺人なのに」
確かに短い刑だろう
「警視総監の命令で軽くなったそうだね〜」
そこまで知ってるの?
ねぇ、荒牧 健吾
「あんた何」
私がそう聞くと不敵に口角を上げた
「銀狼の情報係でーす」
そこら辺の暴走族の情報係が簡単に調べられる事じゃない事は目に見えてる
「俺に惚れた?」
「いいえ」
「即答〜」
ハハッと笑う荒牧健吾の目は笑って居なかった
