いく宛もなくボーッと歩いていると保健室を見つけた
ガラガラー
「ちょっと〜、今お取り込みちゅう〜ん」
ガラガラー
さて、何処行こう
ガラガラー
「幸ちゃんが覗き好きだとは意外だよ〜」
勘違いも甚だしい
「ほっといていいの?」
「いいの、いいの。ちょっと聞きたい事あるから屋上行こっか〜」
「は?ちょ、離してよ。痛い」
♫♪♫♪〜って鼻歌歌いながらスルー
抵抗することをやめて大人しく着いて行く
気づけば屋上に着いていた
「あのさ〜、幸ちゃんについて調べたんだよね〜」
「個人情報保護法に反しています」
「細かい事は気にしない、気にしない♪」
気にします
フェンスにもたれタバコを取り出し火をつけ、こちらを見据えた
次に出てきた言葉に私は目を見開くことしかできなかった
"幸ちゃん、族の総長殺したんだってね〜"
