「同じく幹部の神楽 隼汰だ!隼汰様と呼ばせてやるよ」
バカで煩い奴ね、何で様付けなのかさっぱり分からない
「はい、次ひなちゃんでちゅよ〜?」
「おい、健!ひなちゃんって呼ぶなよ!気色悪りーな。……幹部、新屋…ひなた。俺に構うな、近づくな!」
女の子?って言うくらい可愛い
ただ生意気だけど
それにしても総長やら副総長やら幹部やら
まるで暴走族みたい
……しまった
「じゃ、失礼」
「は?ちょっとどうしたの?」
どうしたの?じゃないでしょ
「トイレに「嘘だな、こりゃ。絶対嘘だ!この隼汰様を騙そうとはいい度胸してんじゃね?」
???
「何で逃げんだ」
無表情な彼が眉間にシワを寄せて聞いてくる
「あー、分かったかも〜。俺等が族だからでしょ〜?」
「そうだよ」
「即答かい!!」
「族って言っても俺等は正統派だから大丈夫だよ?」
正統派だからとかどうでもいいけど、正統派なら絶対ダメだ
「族とか無理。じゃ」
そう言って足早に空き教室を出た
