「おはよ、幸ちゃん。初日から遅刻なんてやるね!」





「奏…と愉快な仲間たち、おはよ」





あたしの前には奏と昨日の4人がいた




「どうしたの?」





ボーッとしてると奏に質問された





「クラスわかんないから職員室行こうと思ったけもわかんない」





「なるほど。案内するよ」





出ました、親切な案内役!





「ちなみに幸ちゃんは1年1組。俺とこいつ等は2年1組だからよろしくね!じゃ、行こっか」





奏が行く方に私も着いて行く





「ここだよ」





階段を登って二階の一番奥の教室が私のらしい





ガラガラー





扉を開いて中に入ると全員がこちらを向いた





そして教卓には気の弱そうなひょろい男と、その隣に熱血で暑苦しそうな男





「おい、如月ぃぃい!!入学早々遅刻とはいいご身分なこった。早く座らんかい!」





やっぱ暑苦しかった





でも残念ながら座らないよ、授業を受けにでも話を聞きにでもきたわけじゃない





「ねぇ、担任どっち」





そう言うとひょろい男が手を上げた





ごめんよ、ひょろ男





「あんたさ〜、進級させなかったらぶっ殺すから」





世間一般に言えば脅し、恐喝、そこら辺でしょ