聡太からの電話で起こされた
「...なに」
「ご機嫌ななめじゃん」
「寝てたんだよ...」
「今さー、合コン来てんだけどお前も来いよ、人数足りないんだよ」
「だりぃ」
何回も断ったけど、お前は俺に借りがあるとか、おごってやるって言われて
渋々支度を始めて家を出た
「おー!きたきた!」
「誰ー?いけめんじゃーん!」
女が3人と男が2人だった
「ありがとなーおごってやんから」
これで奢ってくれなきゃ困る
「英治くんだっけ?よろしくね〜」
「よろしく」
とりあえず笑顔で答えた
俺は別に可愛いわけでもないし
女は由美以外興味がなかったし
まああの女の子もかな?
便所に行こうとしたら
男子トイレからあの女の子が出てきた
「あ!てか、え?なんで男子トイレ?」
「えっとー...トイレです」
いやいやいや、そんな言い訳あるか?
「いや、本当は何してたの?」
「お兄ちゃんと話してたんです」
お兄ちゃん?
「なんで男子トイレで?」
「酔っちゃってて」
「そっか、助ける?平気?」
「大丈夫です、放っておきますから」
「だめでしょ!いいよ連れて帰ろ
送ってくから」
「いや、でも....」
トイレに入るとげーげー吐きながら
横たわってるあの子のお兄ちゃんぽい人がいた
俺はお兄さんの腕を自分の肩に回して
店から連れ出した
聡太には後で連絡しとこ
タクシーに乗せて
家まで送った
「ここでお願いします」
うわぁ...でけえ家だな
「こっち」
「あ、うん」
お兄さんを部屋に連れ行ってベッドに寝かせた
「今日はありがとうございます」
「全然平気だけど、親は?」
「出張で」
「そっかー、それにしても広いね
綺麗だし」
家は白が基調の洋風な家だった

