今日も寝坊した

最近寝坊する事が増えた

どーせ遅刻だしゆっくり行けばいいや


昼前には家を出て

夏帆ちゃんの家の近く通って見ようと思って歩いてたら

夏帆ちゃんの兄貴が玄関であぐらをかきながら煙草を吸ってた

「あ、こんちわ」

「誰?」

あ、そっか酔ってて覚えてないんだ

「この前酔ってた時に夏帆ちゃんとお兄さんを連れて帰ってきた奴です」

「あー...ごめん覚えてねーわ」

「そっすよねー全然平気です」

笑顔で返すと頭をごしごしかきながら

いる?と煙草を一本差し出してきた

俺は受け取って夏帆ちゃんの兄貴の隣に座った


「えっとー...覚えてないけどこの前はありがとな」

「自分が勝ってにやった事なんで」

「いい奴だね〜これなら夏帆の事任せられそうだわ」

「え、いや違うんで!」

「え、違うの?んだよ〜
でも友達居たみたいで良かったわ
あいつ友達居ないと思ってたからさ」

友達いない?だから学校遅刻してんのかな

てか、行ってんのかな

「あいつ無愛想だけど中身はいい奴だからさ、気長に付き合ってあげてよ」


こんな柄悪い奴だけどいい兄貴だな