なんでも、その人は先生じゃないんだけど、その様が先生らしいからそう呼ばれていたらしい。

「…七不思議らしさがないなー」

「いやいや、ここからが七不思議らしいの!」

ある日、その人は事故により足をなくしてしまった。

歩けることが出来なくなったトーハイト先生は、義足でもいいから歩きたいと医師に願う。

そうすると、医師はすぐに用意してくれた。
まるで本物のようだった。

トーハイト先生は歩くことが出来るようになったが、その足はすぐに使えなくなってしまった。

そこで、トーハイト先生はまた医師に願う。すると医師は「もう出来ない」と言った。

するとトーハイト先生は、徐に医師の足元を見た。

まだ、動いている足。
生きている足。
在る足。

抑えていた感情を我慢出来なくなり、トーハイト先生は医師を殺してしまった。

その後、足だけを切り取り、自分の足とした。

接合してから暫くは歩けたが、その足は腐り、使えなくなってしまった。

そこで、トーハイト先生は新たな足を求め…まだ健康体の子供の足を狙っているという。