翌日



ミサキは校舎の空き教室で元樹を連れ出して『別れよう』と告げる
目を見開かせた元樹にミサキは『付き合ってるって意識はあったんだ』と思っていた


「何でだよ……!」
「彼女でもない奈美にかまうから。」
「…………もしかして嫉妬か?」
「…………。貴方は私が彼氏でもない人にかまったら嫉妬しないの?」
「そんなの許さねえ。」
「それはこっちのセリフなんだけどね。」
「!………ごめん!二度としないから別れるなんて言わないでくれ!」


真剣に頭を下げる女々しい元樹にミサキはドン引きした
自分は彼女らしいことをしてないから、もしかしたら奈美が自分の代わりになってくれると思ってた



「今度の休日にデートしようよ。」
「それで……チャラにしてくれるのか?」
「それは貴方次第。」

仕方なくラストチャンスをあげることにした
だいたいは予想が着くけどね…

ちなみに今度の休日は私の誕生日
この前元樹に教えたけど多分完全に忘れてるな


ミサキはそう思って教室から出た