いつも 優しい倉石先生にさえ…
『森本さんの気持ちは わかるけど、今からじゃ難しいと思うわ』
と、言われてしまった。
それでも あたしは、最後まで2人に訴えた。
それで…なんとか最後には その大学を受験することを許してもらえたんだけど…その代わり
───チャンスは たった1度きり。
そう 約束させられた。
その日から 毎晩 続いた徹夜の日々。
でも 今まで数学を無視していたあたしが、いくら1人で頑張って勉強をしたところで限界があった。
予備校に行くことも考えたけど、徹底的に1対1で教えてもらいたい。
それでママに無理を言って、家庭教師の先生をお願いしたんだ。
ずっと 女の先生が来ると思っていたから、先生をはじめて見た時は…本当に驚いたっけ。
『藤崎アキラです…今日から よろしく』


