胸に顔を擦り寄せるヒナを離さないようにギュッと抱き締め、震える声で俺も伝えた。 「ヒナじゃないと…ダメだ」 小さな時から なぜだかわからないけど ヒナだけが自分にとって違う存在に感じた。 それと同じようにヒナも俺のことを そう想ってくれて… 俺たちが出逢い、惹かれ合うのは…はじめから決まっていたのかもしれない…なんて、そんな夢みたいなことを思ってしまう。 いや 今は絶対にそう思いたいのかもしれない。 「ヒナ…結婚しよう」 「ぅっ…は…い…」 お互いの気持ちをしっかり確認した時だった。