美樹が 好きになったのは篤人じゃなくて…


───この俺だった。


女っぽい外見とは反対に、その中身はさっぱりとした性格をしている美樹。


俺と同じで K1を観るのが趣味で、さらに篤人よりも詳しい知識の持ち主でもあった。


とにかく 俺たちは気が合った。


美樹狙いだった篤人に、いつの間にか 合コンで知り合った2つ年上の彼女ができて以来…自然と美樹と2人で過ごす時間が多くなっていった。


どんなに長い時間一緒にいても、全然 気を遣わなくてもいいくらい…ラクな関係で


かなり美人なんだけど、異性ってこと感じさせない不思議な雰囲気を美樹は持っていた。


そんな美樹と俺が、付き合うようになったキッカケと言えば…あれだ。