そう言いながらも ダイちゃんの頬は厳しい外気にあたったせいか、かなり赤くなっていた。


「今、温かいモノを入れてくるから待ってて」


「ヒナ 待てよ!」


いきなり ダイちゃんが あたしの手をとり…それを自分の頬にあて


「ヒナの手。すげぇ…あったかい」


反則だよ…って言いたくなるくらい色っぽい瞳を向ける。


甘いクリスマスも返上して、受験勉強一筋に頑張っているあたしには…今 見つめられるだけで刺激が大きすぎるよ。


──ドッ…ドッ─…


とんでもなく大きな音を立てはじめていく…心音。


このままじゃ ダイちゃんにも聞こえちゃう。


だからあんまり見ないで!


ドキドキしちゃうんだってばっ!



───なのに…


「ヒナ…もっと俺のことをあっためてよ」


「えっ…ダイちゃん!」