─────────────・・・


あっと言う間に 時間は流れていき


今日は試験1日前の…1月31日。


ダイちゃんが勉強を見てくれるようになった頃の


真夏の肌を焦がすような あの暑さが嘘みたいに思えるくらい…窓の外は 真っ白な息がはっきりと見えるほど ひんやりとしている。



───トントン…



「あっ…来たっ!」


ノックの音を聞くだけで…上下に踊る心臓。


こんな寒い中でも毎日欠かさず 部屋に来てくれているダイちゃんだ。


「寒かったでしょ?」


「ちょっとだけな」