───すぐに 勉強は始まった。


自分のすぐ隣にダイちゃんがいるなんて…なんか不思議。


「早速だけど、これ 解いてみて?」


「えっ どれ?」


長い指が差したところに、一瞬だけ自分の指が触れた。


「あっ ゴメン」


慌てて、その指を引っ込める。


ヤダッ 意識しすぎでしょ!


俯いていると…隣から視線を感じた。


そっちを見ると、あたしの顔を食い入るように見ているダイちゃんがいた。


「避けたとか、そういうわけじゃなくて…」


「そうじゃなくて…。藤崎って…いつもヒナの近くに座ってたんだよな?」


「そうだけど…それがなに?」


「今みたいなことがあったり、藤崎にヘンなこと…されてねぇよな?」