「いきなりメールが来た時はビックリしたよ」
「…ゴメンね」
あたしがペコリと頭を下げると…
「これからは あんまり心配かけないこと!」
美琴はニンマリと頬の筋肉を上げる。
「キャッ!」
そして ここが駅のホームだということも忘れて、あたしに飛びついてきた。
「美琴、苦しいよ」
「ハハッ…」
あたしに何か悲しいことがあれば、まるで 自分のことのように心配をしてくれたり…
反対に嬉しいことがあれば、誰よりも1番に喜んでくれる…美琴。
そんな“トモダチ”が側にいて
あたしは 今、すごく幸せだ。
実は まだ他にも、あたしのことを気にかけてくれている人がいた。
この時は、まだ その人物に全然 気が付かなくて──・・・


