助手席に座ったヒナは、俺の方を見ず 視線を伏せ 薄いピンク色のマニキュアを塗った指を何度も触れる仕草を繰り返している。 スカートの上に置かれた…その手はとても不安そうに見え ────ギュッ… 頼りないその手に、俺は自分の指を絡めた。 その行動に驚き、はじめて こっちを向いたヒナと…俺の視線が 至近距離でぶつかる。 そして さらにお互いの指を強く絡めた俺たちは、無言のまま…あの場所を目指した。