言いたいことは 山ほどあるのに言葉がすぐに出てこなかった。
お互いの目を見つめ合っていると
いきなり 美琴ちゃんがアイツの耳元で内緒の話をはじめ
「今度 ドーナツおごってよね!バイバイ」
「美琴、ちょっと待ってよっ!」
一瞬 俺の顔を見てニコリと笑うと、彼女は どこかに走って行ってしまった。
「み…こと……」
その場に1人、取り残され ヒナがボーッと立ち尽くす。
俺はその姿に1歩ずつ近づき、愛おしい小さな手を握ると
「ちょっと…ダイちゃん!?」
なにが なんだかわからないと言った顔を見せるヒナを自分の車に乗せた。


