「じゃあ 先に帰るな。お疲れ…」
「あっ 大地!」
後ろを振り返ると、美樹が 学生時代に見せていたような自然な笑顔をしていて驚いた。
「いろいろ意地悪したけど…安心しちゃった」
「なにが?」
「大地が安心して眠れるようになったこと…」
「……あぁ」
久し振りに美樹と、学生の頃のようにフツーに話をしたような気がする。
お前が心底…性格の悪いヤツじゃないってことぐらいわかってた。
そうじゃなかったら 付き合ってねぇし。
ただ 誰でも必死になると周りが見えなくなる時があって、美樹も俺も…みんなそれは同じで。
そうやって いくつも失敗を繰り返しながら
大切なモノに気づいていくんだ。
「美樹…いろいろ心配してくれて ありがとう」


