藤崎は少し冷めたコーヒーを見つめながら、さらに俺を驚かせるようなことを口にした。 「ヒナちゃん…あなたの1番の理解者になりたいって言ってました。臨床心理士の勉強をして、あなたの気持ちを誰よりもわかるようになりたいって思ってるんです」 「…え」 「あなたの全部を理解して…今度は自分があなたを守るんだ…って。悔しいけど ヒナちゃんは あなたのことしか考えていません」 一瞬 藤崎の眼鏡の奥の瞳が、寂しそうに見えたのを俺は見逃さなかった。 「悔しいって、それ…どういう意味?」