俺の車にソイツを乗せて、深夜遅くまで営業している古い喫茶店に入り
店の1番奥の小さなテーブルの席に座った。
お互いコーヒーを注文し、顔を見合せたものの
気まずい空気が2人を包み、沈黙が続く。
そんな時、先に声を出したのは──・・・
「突然 お誘いしてすみません。オレ…藤崎アキラって言います」
明るいライトの下で見た藤崎ってヤツの顔は 俺より若そうだけど、年の割に落ち着いているように見えた。
「ヒナちゃんのことで、あなたに言っておきたいことがあって…」
「なんで アイツのことをお前の口から聞かないといけないんだよ」
素直に黙って、話を聞こうと思っていたけど
『ヒナちゃん』って単語に、また敏感に反応してしまう。
「つーか、お前…ヒナのなんなんだ?」


