しかし、外に出たものの どうしたらいいんだ?
悩んでいるうちにも、アイツは俺の前をすぐに通り過ぎてしまう。
「あの……」
「えっ」
伏せていた顔を上げると、いつの間にか 俺の前にアイツが立っていた。
「もしかして あなたはヒナちゃんの…」
「…だったら、なんなんだよ」
そいつの口から『ヒナちゃん』って言う単語を聞いた途端、俺の顔は不機嫌そのものになる。
勝手に呼んでんじゃねぇよ。
「オレに少し時間をくれませんか?」
「……は?」
「あなたにお話したいことがあるんです」
暗くてはっきり見えなかったけど、その時のコイツの眼鏡の奥の瞳は真剣そのもので2人で話をすることになった。


