廊下の先に見える…リビングの明かり。
ゆっくりドアを開くと…
「スー…スーッ……」
テーブルに上体を伏せ、ヒナが気持ち良さそうに眠っていた。
「ヒナ、こんなところで寝てたら風邪引くぞ」
熟睡しているヒナの隣に座り、柔らかい頬をつついてみたけど…何の反応も見られない。
いつも俺が帰るなり…1直線に飛びついてくるヤツが、どうしたって言うんだ?
「ただいま…ヒナ」
もう1度…ヒナに声をかけ、優しく頭を撫でてみた。
─────その数秒後…
「…んー…んっ…」
まだ夢の中にいるヒナのちょっと苦しそうな声が聞こえ、ゆっくり瞼が開いていって
「あっ…ダイちゃん…」
ようやく大きな瞳が 俺を捕えた。


