アキラ先生の眼鏡の奥に見える穏やかな瞳と目が合ったら、自然と自分の手が先生の手に向かって伸びていた。
「じゃ 行こうか?」
人混みの中 アキラ先生と手をつないで、今2人並んで歩いている。
ダイちゃん以外の人と手をつないで歩くなんて
いったい 何年 振りだろう──・・・
落ち着かないのに…
どこかホッとする…アキラ先生の温かい手にあたしは正直…戸惑っていた。
そして慣れない手に誘導されながら、やっと夜店の前に到着した。
「ヒナちゃんは何が食べたい?」
「えっ?アキラ先生がお腹空いてるって…」
「いや オレはなんでもいいから、ヒナちゃんに聞こうと思って!」
「ハハッ」
いつも冷静な先生が急に焦りだして…笑っちゃった。


