どうしよう。
顔を上げられず、今朝 真っ赤に塗った足の爪を眺めていたら
「クスッ もしかして ヒナちゃん なんか勘違いしてる?」
先生の弾んだ声が耳に届いた。
「2人で楽しもうって言ったから、焦らせちゃったかな?オレは ただ 美琴ちゃん達が 2人だけの方が話がしやすいかなって…思っただけだよ」
「ハハッ わかってます」
1人で勘違いしちゃって…恥ずかしい。
アキラ先生が あたしと2人っきりになりたいなんて、そんなことを思うわけがないじゃない。
これじゃ 自意識過剰だよ。
「あっ そうだ。お腹空いてない?」
「まだ 大丈夫です」
本当は 夜店でいろんなモノを食べたかったから、何も食べて来なかったんだけど、女の子がお腹が空いてるって言うのはカッコ悪いよね?
そう とっさに判断をした。
────だけど…


