こうやって 折れるハメになる。
いつの間にか、ヒナと俺の立場がすっかり逆転してるカンジだ。
はぁ…と大きなため息を1つ落とし、懐かしい番号を押した。
──プルルルル…
すると、ワンコールで 電話をかけた相手は出て
『大地 元気にしてるの?』
甲高い声が 俺の耳に届いた。
それで 顔が見えなくても、すぐにわかった。
母親の目尻が 今 とても嬉しそうに下っているだろう…って。
それもそうか…実家に電話をするのは 正月以来だから、もう 半年近く連絡をしていなかったことになる。
『あぁ 元気にやってる。母さんは どう?』
『こっちも元気よ。今は過ごしやすくって、毎日 気持ちがいいわ』


